4月なので特に深い意味もなく、タイトルを変えてみました。


by piccorina_k
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

『ユージニア』

a0045300_11125059.jpg恩田陸の『ユージニア』を読みました。★★★
盲目の少女1人が生き残り17人の犠牲者を出した大量毒殺事件。年月を経てなんらかの形で事件に関わった人達の証言によってさまざまな角度から輪郭が浮き彫りになり、結末が再構成されていきます。
「壊れかかった不安定な本」というコンセプトで作られたそうで、文字の並びが傾斜していたり、本の装丁がとても凝っています。キレイな本です。思わず手にとってしまいます。そして、そのままユージニアという名の迷路に迷いこんでしまいました。

各章ごとに1人称で語られる視点が変わるので、読み始めはストーリーについていくのに必死。1つ1つの小さなエピソードが読み進めるにつれてパズルのように組み合わさって、悲劇の暗く深い真相が見えてきます。ぐいぐい引き込まれたところで結末は・・・結局どーなの!こんな終わり方!!
結末よりも過程が大切ってことですね。きっと。でも、この不穏な雰囲気、読み終えた後じゃないと味わえないし、独特な世界を堪能できたからよしとします。
[PR]
by piccorina_k | 2005-10-29 11:17 | book